営業から事務職へ異動すると聞くと、
「営業で培った経験は活かせるのか」
「まったく別の仕事だから、一からやり直しになるのではないか」
そんな不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
私自身も、30代後半で営業から事務職へ異動したときは、同じようなことを考えていました。
実際に働いてみると、もちろん新しく学ぶことは多くありましたが、それと同時に「意外とこのスキルは役に立っている」と感じる場面もありました。
今回は、営業から事務に異動してみて気づいた「意外と必要だったスキル」について書いてみたいと思います。
結論:営業経験は“そのまま”では使えないが、無駄ではない
結論から言うと、営業で身につけたスキルがそのまま使えるわけではありません。
むしろ、最初は「営業経験が通用しない」と感じることの方が多かったです。
仕事の進め方も違う。
求められることも違う。
評価のされ方も違う。
そのため、最初は「営業をやってきた意味はあったのか」と思ったこともありました。
ただ、時間が経つにつれて、「形を変えて活きているスキル」があることに気づきました。
① 段取り力
まず感じたのは、「段取り力」の重要さです。
営業時代は、
・訪問スケジュールを組む
・案件の優先順位を決める
・期限を逆算して動く
こうしたことを日常的にやっていました。
当時は特別なスキルだとは思っていませんでしたが、事務職でもこの力はかなり重要でした。
例えば、
・月末までに必要な処理を整理する
・複数の依頼を並行して進める
・締切を見ながら優先順位をつける
こうした場面では、営業時代の感覚が役立っています。
事務は「座って作業する仕事」というイメージがありましたが、実際には思った以上に段取り力が必要でした。
② 相手の意図を読む力
営業時代は、お客様の言葉をそのまま受け取るだけではなく、
「本当に困っていることは何か」
「何を求めているのか」
を考えることが多くありました。
この力は、事務でも意外と役立っています。
例えば、他部署から依頼を受けたとき、
「この依頼の本当の目的は何か」
「何を優先すべきか」
を考えられると、対応がスムーズになります。
単に言われたことを処理するだけではなく、背景を理解して動くことで、仕事の質は変わると感じています。
③ 社内調整力
営業は「社外との仕事」というイメージが強いですが、実際には社内調整も多い仕事でした。
上司、他部署、事務担当など、いろいろな人と連携しながら仕事を進めていました。
この経験は、事務職になってからも活きています。
事務職は、社内のさまざまな部署と関わる仕事です。
部署によって優先順位も考え方も違うため、時には調整役になることもあります。
営業時代の「相手の立場を考える癖」は、こうした場面で役立っていると感じます。
④ 「まず動く」姿勢
営業時代に身についたものの一つに、「まず動く」という姿勢があります。
もちろん事務では慎重さが必要です。
ただ、分からないことがあったときに、
・調べる
・確認する
・聞きに行く
という行動を早く起こせることは強みでした。
未経験で事務に来た当初は、分からないことだらけでした。
それでも、「とりあえず一歩動く」という営業時代の習慣があったことで、なんとか乗り切れた部分も大きかったと思います。
一方で、足りなかったスキルもある
もちろん、営業経験だけでは足りない部分も多くありました。
特に苦労したのは、
・細かい確認力
・正確性
・ルールを守る意識
このあたりです。
営業時代は「スピード」が武器になる場面が多かったですが、事務では「慎重さ」が重要です。
ここは最初かなり苦労しました。
同じ「仕事力」でも、求められる方向が違うのだと感じました。
営業経験は“土台”になる
今振り返ると、営業経験は無駄ではありませんでした。
むしろ、新しい仕事を覚えるうえでの「土台」になっていたと思います。
もちろん、最初は通用しないこともあります。
でも、
・人との関わり方
・仕事の進め方
・責任感
こうしたものは、どんな仕事でも共通しています。
職種が変わっても、これまで積み上げたものがゼロになるわけではありません。
これは、異動してから感じた大きな気づきでした。
これからキャリアチェンジを考えている人へ
もし今、営業から事務への異動や転職を考えているなら、
「自分には経験がないから無理かもしれない」
と思っているかもしれません。
でも、過去の経験がまったく役に立たないことはありません。
形を変えて活きるものは必ずあります。
もちろん、新しく学ぶことも必要です。
ただ、「今までの経験を捨てる」のではなく、「どう活かすか」という視点で考えると、少し気持ちが楽になると思います。
まとめ
営業から事務へ異動して感じたのは、必要なスキルは変わっても、これまでの経験が無駄になるわけではないということです。
営業で身につけた段取り力や調整力は、事務でも役立っています。
一方で、確認力や正確性など、新しく身につけるべきこともありました。
キャリアチェンジは、不安が大きいものです。
ただ、これまで積み上げてきたものを信じて、新しい環境に挑戦する価値はあると、今は感じています。


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