30代後半で営業から事務職へ異動して、強く感じたことがあります。
それは、
「新しいことを覚える大変さ」
です。
もちろん、20代の頃も新しい仕事は簡単ではありませんでした。
ただ、30代後半になってからの「未経験」は、想像以上にエネルギーを使いました。
今回は、実際に未経験の事務職へ異動して感じた、「覚える力」の変化について書いてみたいと思います。
結論:覚えられなくなったというより、“負荷”が増えた
結論から言うと、
「まったく覚えられない」
というわけではありませんでした。
ただ、覚えるまでに必要なエネルギーがかなり増えたと感じています。
20代の頃は、
- とりあえずやってみる
- 失敗しながら覚える
という感覚で進められていました。
でも30代後半になると、そう簡単にはいきません。
責任もある。
失敗への不安もある。
周囲から「ある程度できる人」と見られる。
その状態で未経験の仕事に入るのは、思っていた以上に大変でした。
「分からない」と言うことへの抵抗
異動して最初に苦労したのは、「分からない」と言うことでした。
20代の新人であれば、分からなくて当然です。
でも30代後半になると、自分自身もどこかで、
「できて当たり前でいなければ」
と思ってしまいます。
実際には未経験なのですが、年齢だけ見るとベテランに近い。
このギャップはかなり苦しかったです。
本当は基本的なことから確認したい。
でも、
「こんなこと聞いて大丈夫だろうか」
と遠慮してしまうこともありました。
一度で覚えられないことが増えた
もう一つ感じたのは、「一度で覚えられない」ということです。
事務職では、
- 会社独自のルール
- システム操作
- 細かい手順
など、覚えることがかなり多くありました。
特に苦労したのは、経理で使う会計システムです。
営業時代にはほとんど触れたことがなく、画面を見ても何を入力すればいいのか分からない状態でした。
しかも、数字を扱うため「間違えてはいけない」というプレッシャーも強く、最初はかなり緊張しながら操作していたのを覚えています。
最初の頃は、説明を聞いても頭が整理できず、
「さっき聞いたのにもう分からない」
という状態になることもありました。
営業時代は経験則で動ける場面が多かったですが、未経験の仕事ではそうはいきません。
メモを取りながら、一つずつ覚えていくしかありませんでした。
「覚える」より「理解する」が必要だった
ただ、途中から少し考え方が変わりました。
最初は、
「早く全部覚えなければ」
と思っていました。
でも実際には、丸暗記しようとすると逆に頭に入りませんでした。
そこで、
「なぜこの処理が必要なのか」
「どこにつながる業務なのか」
を意識するようになりました。
すると、少しずつ理解しやすくなりました。
30代後半になると、単純な暗記よりも、「意味を理解する」方が覚えやすいのかもしれません。
これは実際にやってみて感じたことです。
営業経験が助けになった部分もある
もちろん、苦労ばかりではありませんでした。
営業経験が役立った場面もあります。
例えば、
- 分からないことを自分で調べる
- 相手に確認する
- 優先順位を考える
こうした部分は、営業時代の経験が活きていました。
また、「まず動く」という姿勢も役立ちました。
完璧に理解してから動こうとすると、何も進みません。
ある程度やりながら覚えるしかない。
この感覚は、営業時代の経験があったからこそ持てた気がします。
一番きつかったのは「自信がなくなること」
振り返ると、一番きつかったのは、
「覚えること」そのものより、
「できない自分を受け入れること」
だった気がします。
営業時代は、それなりに経験もありました。
ある程度は自信もありました。
でも異動後は、その自信が一度リセットされます。
何をするにも時間がかかる。
周囲に迷惑をかける。
すぐ答えられない。
その状態が続くと、
「自分は本当にやっていけるのか」
と不安になることもありました。
それでも少しずつ慣れていった
ただ、不思議なもので、少しずつ慣れていきます。
最初は理解できなかったことも、繰り返すうちに自然と分かるようになります。
もちろん今でも分からないことはあります。
でも、最初の頃の「完全に何も分からない状態」と比べると、大きく変わりました。
結局、新しい仕事は年齢に関係なく大変です。
ただ、30代後半だからこそ、「焦らず積み上げること」の大切さも分かるようになりました。
これからキャリアチェンジを考えている人へ
もし今、30代以降で未経験の仕事に挑戦しようとしているなら、
「覚えるのが大変」
と感じる場面はきっとあると思います。
でも、それは能力がないからではありません。
環境が変われば、誰でも最初はできません。
特に30代以降は、「できて当然」と自分にプレッシャーをかけやすくなります。
だからこそ、
「最初は分からなくて当たり前」
と割り切ることが大切だと思います。
まとめ
30代後半で未経験の仕事を始めて感じたのは、「覚える力が落ちた」というより、「覚えることへの負荷が増えた」ということでした。
責任、不安、周囲の目。
いろいろなものが重なることで、20代の頃とは違う難しさがあります。
それでも、少しずつ積み上げれば、できることは増えていきます。
今もし未経験の仕事に不安を感じている人がいるなら、「最初から完璧にできなくて当然」ということを、少しでも伝えられたらと思います。


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