簿記2級を取得したものの、次に何をすればいいのか分からない。
経理の仕事に就きたいと思って資格を取っても、実務経験がなければ、すぐに仕事につながるとは限りません。
私自身、営業職から経理の仕事を目指す中で、簿記2級を取得しました。
ただ、資格を取れば自然と経理の仕事に就けるわけではありませんでした。社内で異動の機会を探したり、社外の求人を見たりする中で、資格を取った後に考えるべきことがあると感じました。
今回は、未経験から経理を目指す人に向けて、簿記2級を取得した後に考えたいことを、私自身の経験を交えながら整理します。
1.【簿記2級はゴールではなく、次の行動につなげるためのもの】
簿記2級の勉強は、決して無駄ではありません。
私の場合も、営業職から経理の仕事を目指すうえで、簿記2級を取得したことは一つのきっかけになりました。
ただ、資格を取得した時点では、実務経験がありませんでした。
テキストで仕訳や会計処理を学ぶことと、実際の会社で経理の仕事を進めることは違います。会社ごとの運用や、過去の処理を確認しなければ分からないこともあります。
実際に経理の仕事を始めてからも、テキストで学んだ内容と会社での処理が異なる場面がありました。そのときは、過去の資料を確認したり、必要に応じて会計事務所に聞いたりしながら対応していました。
資格を取れば、すべての実務に対応できるようになるわけではありません。
だからこそ、簿記2級を取得した後は、さらに資格の勉強を続けるだけでなく、どうすれば実務経験を積めるのかを考えることも大切だと思います。
簿記2級と実際の経理業務にはどのような違いがあるのか、詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
→ 簿記2級を取れば経理の仕事ができる?未経験で実際に働いて感じたギャップ
2.【まずは社内で経理に関われる可能性を考える】
私が経理の仕事に就くことができたのは、転職ではなく社内異動がきっかけでした。
当時、会社では経理担当者が突然退職することになりました。私は営業の仕事を続けることに不安を感じていたこともあり、簿記2級を取得した後、管理部門の上司に経理への異動について相談しました。
その結果、社内で経理の仕事を担当する機会を得ることができました。
もちろん、同じような機会がどの会社にもあるわけではありません。私の場合は、会社の人員状況と、自分が異動を考えていたタイミングが重なった面も大きかったと思います。
それでも、今の会社で働き続けながら経理を目指したい人は、社内で可能性を探してみる価値があります。
例えば、次のような点を確認してみるとよいと思います。
- 経理担当者の人数や、今後の人員配置に変化がありそうか
- 管理部門への異動制度や、希望を相談できる機会があるか
- 経理の補助業務など、少しずつ仕事に関われる可能性があるか
すぐに異動できるとは限りませんが、社内で経験を積める可能性があれば、外部への転職だけに選択肢を絞らずに済みます。
3.【社外の求人を見るときは、資格だけで判断しない】
社内での異動が難しい場合は、社外の求人を確認することも選択肢になります。
私自身も、社内異動だけでなく、外部の求人に応募したことがあります。しかし、応募書類の段階で不採用となり、思うようには進みませんでした。
ただし、私の経験は限られています。これだけで「未経験から経理への転職は難しい」と断定できるわけではありません。
求人を見るときに意識したいのは、簿記2級を持っているかどうかだけでなく、企業がどのような人を求めているかという点です。
例えば、経理未経験者も対象としているのか、実務経験が必須なのか、補助的な業務から始められるのか。こうした条件によって、応募を検討できる求人は変わってきます。
また、求人票に書かれた仕事内容も確認しておきたいところです。同じ経理職でも、仕訳入力が中心なのか、決算業務まで担当するのかによって、求められる経験は異なります。
資格を取得したからといって、すべての求人に応募できるわけではありません。一方で、実務経験がないからといって、最初から可能性を狭めすぎる必要もないと思います。
まずは求人をいくつか見て、どのような条件が求められているのかを把握する。それだけでも、次に何をすべきかを考える材料になります。
4.【資格の勉強を続けるか、実務経験を目指すか】
簿記2級を取得した後、さらに上の資格を目指すべきか迷う人もいると思います。
私も、資格の勉強を続けることを考えた時期があり、税理士試験の簿記論・財務諸表論にも取り組みました。
ただ、資格の勉強を続けることと、実際に経理の仕事に就くことは別の問題です。
もちろん、目指す仕事や求人条件によっては、追加の勉強が役立つこともあります。
私が簿記2級を取得した後、実際に経理の仕事を経験して感じたことについては、こちらの記事で紹介しています。
→ 簿記2級は仕事で役立つ?未経験から経理を経験して実感した5つのこと
一方で、実務経験がないことが課題なら、資格を増やすことだけに時間を使うのではなく、求人を調べたり、社内で異動の可能性を探ったりすることにも目を向けたいところです。
大切なのは、資格を取ること自体を目的にしないことだと思います。
自分が経理の仕事に就きたいのか、それとも会計の知識を別の仕事で活かしたいのか。目指す方向によって、次に取るべき行動も変わってきます。
5.【簿記2級を取った後は、小さくても行動してみる】
未経験から経理を目指す場合、資格を取っただけですべてが解決するわけではありません。
私の場合は、社内で異動を相談したことが、実際に経理の仕事を経験するきっかけになりました。資格を取得したことに加えて、異動を考え、行動したタイミングが重なったことも大きかったと思います。
もちろん、同じ方法が誰にでも当てはまるわけではありません。
それでも、簿記2級を取得した後に何をすればいいか分からないのであれば、まずは自分の会社で異動の可能性を調べる、未経験者向けの求人を確認する、自分に足りない条件を整理するといったことから始められます。
資格を取得したことは、一つの区切りです。ただ、その先に進むためには、資格をどう活かすかを考える必要があります。
私自身も、資格を取っただけで道が開けたわけではありませんでした。だからこそ、資格の勉強を続けることだけでなく、実際の仕事につながる行動にも目を向けてみてほしいと思います。
同じように簿記2級を取得し、次の一歩に迷っている人にとって、今回の記事が考えるきっかけになれば幸いです。


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