営業経験は事務職で活かせる?異動して実感した5つの強み

キャリア・考え方

営業職から事務職へのキャリアチェンジを考えたとき、

「営業経験は事務職で役に立つのだろうか」

と考える人もいると思います。

営業と事務では、仕事内容が大きく違います。

営業はお客様と話したり、商談をしたり、売上を追いかけたりする仕事です。

一方、事務職では書類の作成や管理、社内の手続き、問い合わせへの対応など、裏側から会社を支える仕事が多くなります。

一見すると、まったく違う仕事に見えます。

私自身も、営業職を12年ほど経験した後、30代後半で管理部門へ異動しました。

最初は「これまでの営業経験はあまり使えないのではないか」と思っていました。

しかし、実際に働いてみると、意外なところで営業時代の経験が役立っていることに気付きました。

今回は、営業から事務職へ異動して実際に感じた「営業経験が活かせたこと」を紹介します。

1.人の話を聞く力

まず役立ったと感じたのが、人の話を聞く力です。

営業では、お客様が何を求めているのかを把握することが重要です。

相手の話を聞かずに、自分が伝えたいことだけを話しても、良い営業にはなりません。

事務職になってからも、この経験が役立ちました。

管理部門では、社内の人から問い合わせや相談を受けることがあります。

そのときに必要なのは、単純に質問されたことへ答えるだけではありません。

「何に困っているのか」

「何を知りたいのか」

を確認する必要があります。

営業時代に身につけた「まず相手の話を聞く」という習慣は、事務職でも使えるものでした。

2.相手に合わせて説明する力

事務職では、社内の人に手続きやルールを説明することがあります。

しかし、こちらが知っていることをそのまま説明すれば伝わるとは限りません。

相手によって知識や理解度が違うからです。

営業でも、お客様によって説明の仕方を変える必要がありました。

専門的な話をそのまま伝えるのではなく、相手が分かりやすい言葉に置き換える。

この経験は、管理部門でも役立っています。

「相手に分かるように伝える」という基本は、営業でも事務でも変わらないのだと思います。

3.期限を意識して仕事を進める力

営業では、アポイントや商談、見積書の提出など、さまざまな期限があります。

複数のお客様を担当していると、すべての仕事を同時に進めることはできません。

そこで、優先順位を考えながら仕事を進めます。

管理部門へ異動してからも、これは役立ちました。

総務の仕事でも、期限のある手続きや書類などがあります。

さらに、予定していなかった問い合わせや依頼が入ることもあります。

そのため、「何を先にやるか」を考えることが必要です。

営業時代に身につけたスケジュール管理の感覚は、事務職でも活かせると感じています。

4.報告・相談をする習慣

営業では、一人ですべてを判断できるわけではありません。

分からないことがあれば上司に確認します。

問題が起きれば報告します。

必要であれば周囲に相談します。

こうした習慣は、事務職でも非常に重要です。

特に未経験の仕事では、自分だけで判断すると間違える可能性があります。

私自身、管理部門へ異動したばかりの頃は分からないことがたくさんありました。

そのため、まず自分で確認し、それでも分からなければ相談するということを意識していました。

営業時代の経験があったからこそ、報告や相談に対する抵抗が少なかったのだと思います。

5.相手の立場を考える力

営業時代は、

「このお客様なら何を求めるだろう」

と考えることがありました。

事務職になってからも、似たような場面があります。

社内の人から問い合わせを受けたときに、単純に質問されたことだけに答えるのではなく、

「この人はこの後、何をするのだろう」

と考えることがあります。

そうすると、必要な情報を少し先回りして伝えられることがあります。

営業で身につけた「相手の立場で考える」という習慣は、事務職でも意外と役立つものでした。

もちろん、営業経験だけでは足りない

ここまで営業経験が活かせたことを書いてきましたが、営業経験だけで事務職ができるわけではありません。

私自身、管理部門へ異動してから新しく覚えたことがたくさんあります。

社内のルール。

書類の処理方法。

総務に関する知識。

そして、異動当初に担当した経理業務では、会計システムなど、これまで触れたことのないものもありました。

簿記2級を取得していたとはいえ、実務では初めて経験することばかりでした。

そのため、営業経験は「そのまま使える専門知識」というより、新しい仕事を進めるための土台として役立ったという感覚に近いです。

キャリアチェンジでは「経験の棚卸し」が大切

新しい仕事へ挑戦するとき、どうしても「自分には経験がない」という部分に目が向きます。

私もそうでした。

しかし、実際に異動してみると、これまでの仕事で身につけたものの中には、新しい仕事でも使えるものがありました。

営業から事務へ変わるからといって、営業時代の12年間がなくなるわけではありません。

コミュニケーション力。

スケジュール管理。

報告や相談。

相手の立場を考えること。

こうした経験は、仕事が変わっても残ります。

だからこそ、キャリアチェンジを考えるときは、「何の経験がないか」だけではなく、「今まで何を身につけてきたか」を整理してみることも大切だと思います。

まとめ

営業経験は、事務職でも活かせます。

私が実際に役立ったと感じたのは、

  • 人の話を聞く力
  • 相手に合わせて説明する力
  • 期限を意識して仕事を進める力
  • 報告・相談をする習慣
  • 相手の立場を考える力

です。

もちろん、事務職ならではの知識や実務は新しく覚える必要があります。

私自身も、管理部門へ異動した当初は分からないことばかりでした。

それでも、営業時代に身につけた経験があったからこそ、助かった場面はたくさんあります。

もし営業職から事務職へのキャリアチェンジを考えているなら、「営業しか経験していない」と考える必要はありません。

これまでの経験の中にも、新しい仕事で活かせるものがきっとあります。

仕事内容が変わっても、これまで積み重ねてきた経験までゼロになるわけではありません。

私自身も、営業から管理部門へ移ったことで、以前は気付かなかった自分の経験の価値を知ることができました。

キャリアチェンジを考える際には、これまでの経験を一度振り返ってみる。

それだけでも、新しい選択肢を考えるきっかけになるのではないでしょうか。

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